夏沂汾柴燒陶藝と水墨の二人展(日本初公開)

Evan Shaw夏沂汾是我的弟子,我們的師徒緣份開始於2009年底,Evan帶著他的一件柴燒作品到道場求見,在弟子帶引下,我見到滿臉苦澀風霜、瘦弱內歛、正遭逢人生諸般困惑所襲的Evan。他帶來的作品載著火痕煎熬的滄桑,沾滿了未燒盡的炭灰石粒與窯中殘渣,卻披掛著一層綠中帶黃渾厚的炭釉,色澤溫潤典雅且閃爍著泥土被高溫炙燒蛻化為瓷的光芒,器型端正,蘊涵豐富。我聽著他喃喃自述,洞悉他正處於人生困境、修行上的茫然、創作上的疑惑、身體上的病痛與生活上的壓力等等。我鼓勵他繼續創作,別放棄柴燒,只有進入渾然忘我創作禪定,藝術家才能得到短暫的快樂,忘掉世間的苦與愁。
夏沂汾(エヴァン・シャウ)は私の弟子です、私達師弟の縁が結ばれたのは2009年末の事で、エヴァンは自身の柴焼き作品を持って道場に来て、私に面会を求めました。他の弟子に誘導されてきた彼は、苦労をし尽し、疲れきったような憂い顔、痩せ細り、内気で、正に今人生諸々の困惑に打ちのめされたかのようでありました。彼が持ってきた作品は、炎の跡が滄桑とし、作品全体にまだ灰の粒と窯の中の殘渣が付いたままでしたが、黄色がかった緑色の豊かな灰釉が、何とも色鮮やかで潤いのある優雅さを持ちつつ、土が高温で焼かれて生まれる陶の光沢に輝き、形は端正で、豊かな余蘊を持っていました。私は彼が今人生のどん底におり、茫然とした修行、創作上での疑問、体の苦痛と生活上のストレス等を喃喃と語るのを聞きました。私は、彼に創作を続けるよう、柴焼きを諦めぬよう励まし、ただ自我を忘れ創作と禅定に入ることで、芸術家は暫しの快楽を得る事ができ、世間の苦と愁いを忘れる事ができると諭しました。
 

 


返鄉的戰士Returned Warrior
寬30.5cm 高42cm
陶土 / 2008 / 編號N103
With scars and
unspeakable
Memories

 

 

2010年,為了支持Evan更堅定繼續他的柴燒製陶並減輕他的生活壓力,我以寶吉祥集團名義向他訂製了100個普洱茶茶甕,並全數預付款項,他心中雖有些藝術家的孤傲與矜持,但終究努力去做了,半年後交出成品,寶吉祥沒有驗貨照單全收,我認為這種純然結合柴灰、泥土與烈火摧化而成的茶甕,最適合儲藏我收藏多年的雲南雙江勐庫大雪山野生普洱茶。
2010年、エヴァンの柴焼き陶芸へ対する決意を堅くするべく、私は寶吉祥グループ名義で彼に100個のプーアル茶を入れる茶壷を注文しました。そして、少しでも彼の生活の負担を軽減する為、前払いで支払いました。彼は心中に芸術家らしい孤高さと矜持はあったものの、しっかりやり遂げ、半年後に商品を渡しました。寶吉祥は一切検品せず、そのまま全部引き取りました。私は純粋な柴灰と土の結合が炎によって茶壷になると、まさに私が長年収集蓄えてきた雲南双江孟庫大雪山野生プーアル茶の容器に最も適していると考えました。

 

Evan是美國人,在藝術學院求學期間學的是雕塑藝術,因為喜愛東方文化,遍遊亞洲後選擇定居臺灣,因謀生而自我摸索製陶,燒製茶器與花器等生活用器。為了引導他重燃年輕時對雕塑藝術的熱情與憧憬,2011年我又特別下了一張訂單,請他為寶吉祥珠寶公司創作裝飾牆面的柴燒裝置作品,這對Evan來說是極大的挑戰,因為在創作上他不曾嘗試抽象藝術,在現實上他在陽明山上的窯因環保問題已被房東收回土地拆除。於是我提供了宜蘭的一塊地讓他重建薪窯,在窯址附近居民不斷指責與告發等惡劣環境中,他仍舊聽話努力而為,不自覺進入形而上的藝術層次,留下他一生極為重要的幾件平面裝置柴燒陶作,也跨入了抽象藝術的創作領域。
エヴァンはアメリカ人です。芸術学院では、彫塑芸術を学び、又東方文化を好んでいたので、アジアを渡り歩いた後、台湾に移住を決意、生活のため陶芸へ自我模索の日々が始まり、茶器や花瓶等の生活用品を焼きました。2011年、私は彼の若い時に抱いた彫塑へ情熱と憧憬を再び呼び起こすため、又特別な注文をしました。それは、寶吉祥ジュエル店のサイトスペシフィック・アートを創作する依頼です。これは彼にとって極めて大きな挑戦だったでしょう、なぜなら彼は抽象的な芸術を試した事がない上、当時陽明山の彼の窯が環境問題の為大家さんに撤収され、更地となったばかりでした。そこで、私は彼に新しく宜蘭の土地を提供し、窯を再建させました。窯近くに住む近隣から絶え間ない非難や告発を受けるという悪条件の中でしたが、彼は変わらず直向に努力し続け、知らぬ間に形而上の芸術レベルに入り、彼の人生で最も重要な幾つかの平面装置の作品を遺す事ができ、抽象芸術の創作領域へと足を踏み入れる事ができました。

 

2012年的後半,Evan被病痛折磨得無法靜下來塑陶,更無力投柴入窯,最後被診斷是脊椎粉碎性骨折與錯位的肝硬化腫瘤患者,餘生不會超過2-3年。20歲便開始修小乘佛教的他,完全無法面對生死的徬徨與無助,再度前來道場,懇求開示與皈依。2012年9月27日我接納了Evan Shaw 成為弟子,在我的開示與加持下,他安住了有限的生命,也逐漸能看淡生死,並在師兄所開診所中免費接受針灸治療,減輕了身體上的苦痛,重燃了柴燒製陶的熱情,此後六年是Evan創作的高峰期。
2012年後半、エヴァンは重い病に苦しみ、なかなか落ち着いて陶作を行えない状況で、窯に薪を入れる力もなく、最終的には脊髄粉砕性骨折と肝硬化性血管腫と診断され、余命2~3年と言われました。20歳から小乗仏教を修めはじめた彼は、生死の彷徨と助けの無さに面と向かう事が出来ず、再び道場を訪れ、私に開示及び皈依を懇切に求めました。2012年9月27日、私はエヴァン・シャウを弟子に受け入れ、私の開示と加持の下、彼は限りある命を保ち、生死に対する見方を徐々に和らげると共に、私の弟子の診療所で、無料で針灸治療を受け、体の痛みを軽くする事で、柴焼き陶芸への情熱を再び燃やすことができました。その後の6 年が彼にとって創作の最盛期でした。

 


抱Embrace
寬30cm 高35cm
苗栗土、信樂土 / 2018 / 編號01021801

 

 


祥龍Reverent Dragon
寬37cm 高29cm
苗栗土、信樂土 / 2018 / 編號04061801
 

Evan是聽話的弟子,他總是在聆聽後努力去做,從不問為什麼。 2016年我囑他為自己的作品寫下創作的靈感與心得,於是他為大部分的作品取了名字,以英詩歌詠著、見證著作品的誕生。2017年9月2-27日我為他在國父紀念館舉辦了生平第一次大規模的個展:「Birth in Fire ─ Evan Shaw柴燒陶藝展」,出版圖錄並拍攝了一支介紹他的影片,開幕式中他感動痛哭流涕至無法言語,我了解他除了感恩,也體會到自己的作品終將傳世喜極而泣。2018年6月8日至7月22日,我為他在鶯歌陶瓷博物館中舉辦了第二次個展,Evan Shaw 的柴燒陶藝在臺灣最重要的陶瓷博物館中展出,見證他受到一定的肯定。開幕茶會中他平靜地以母語介紹了自己的創作歷程以及對上師無限感恩。開展的九天後─ 2018年6月17日Evan Shaw安然地離開人世,他知道他的上師會超渡他並照顧他留下的至親與作品。2019年5月24日至7月14日Evan Shaw 的作品再度在鶯歌陶瓷博物館中展出,開創一年內同一人在該館展出兩次的特例,說明了Evan作品受到陶藝界的肯定。
エヴァンは素直で話を聞く弟子でした、彼はいつも指示された事を一生懸命行います。今まで、「なぜ?」と聞き返したことがありません。2016年私は彼に、自身の作品一つ一つにインスピレーションと感想を書くよう言い伝えました。彼は言うとおりに作品一つ一つに名前を付け、英語で詩を書き、彼の作品の誕生の証を記したのです。2017年9月2日~27日、私は彼の為に国父記念館で生涯初めての大規模な個展:「Birth in Fire ─ Evan Shaw柴燒陶藝展」を開催、カタログだけではなく、彼を紹介したムービーも製作しました。彼は開幕式中、始終言葉が出ないほど感動して涙を流していました。私は彼が感謝していることはもちろん、やっと自身の作品が世に伝わる事に感激しているのを感じました。2018年6月8日から7 月22 日の期間、私は彼の為に鶯歌陶瓷博物館で、2回目の個展を開催しました。エヴァン・シャウの柴焼き陶芸が、台湾で最も重要な場所である陶瓷博物館で展示されると言う事は、彼が認められたという証です。開幕式中、彼は平常心を保ち、母国語で自身の創作履歴を紹介、又上師に対しても感謝してもしきれないと語っていました。展覧会が始まって九日後、2018年6月17日エヴァン・シャウは安らかにこの世を去りました。
彼は上師である私が、必ず彼を超渡し、彼が残した大事な家族と作品の面倒を見てくれると信じています。2019年5月24日から7 月14 日エヴァン・シャウの作品は再度鶯歌陶瓷博物館で展示されます。博物館開設後、同一人物が一年に二回も展示されるという事は初めての特例です。まさに、エヴァンの作品は陶芸界で認められたということでしょう。
 


白色帷幕White facade
寬37.7cm 高24cm
陶土 / 2006 / 編號N126
A monolithic white building
Is there no door?
Too steep to climb.
I wait for someone to appear and
Show me the entrance

如石的白樓,門藏何處?
險峻如山,我在此等候你的指路

 

 


浪潮Tide
寬15cm 高26cm
苗栗土 / 2006 / 編號F004
Washes away paths and memories
洗走了過往之路留下記憶
 

 


三面神Three face god
寬14.5cm 高27cm
陶土 / 2007 / 編號M019
Bliss and wrath
And the absence of expression

慈悲的
憤怒的
寂靜的

 

 


新月Crescent
寬15.5cm 高24.5cm
苗栗土 / 2008 / 編號F028
The moon's first shining crescent
Just slid behind the hills

新月閃亮
山丘後悄悄滯溜

 

 


餘The Remains
寬31cm 高33.5cm
陶土 / 2008 / 編號N041
Kings and high priests
Made offerings;
Useless things which
Birds carried away by day
And mice by night.
Later, precious things like jewels began to shine from the place.
No one knew.

 

 


幻化之夜Magic Night
寬27cm 高28cm
陶土 / 2009 / 編號N028
Long ago I had my beauty and other qualities.
I hid them away and now
The parts of me have flown through the void
To assemble here.
I live again!

 

 


吟唱詩人Minstrel
寬19cm 高36cm
廣東白土 / 2017 / 編號F017
A minstrel stands at the crossroad
Says no word
Music echos from his body

 

 

Evan 19歲開始學習禪定,篤信果報,他將佛教的因果哲理與師法自然的東方美學注入他的陶藝創作中。他塑陶時能夠放空自己,不將太多的自我加諸在樸實的泥土中,他不用化學色釉,純然使柴火達1300 度高溫持續燃燒7-14日逼出泥土中原礦色澤,在窯中還原與氧化交替運作下,原礦的色澤與落灰自然結合,成就了一件件色彩全然不同的陶藝作品。當土胚入窯結束他可塑的生命瓷化再生時,沒有人為干預,只有土與火對話,這兩種自然元素運作的結果,成就了Evan Shaw柴燒陶藝的獨特風格。Evan說:「我的作品不是為了搏得人們驚奇與歡喜,而是希望單純的表達」。
エヴァンは19 歳の時に禅定を学び始め、果報を強く信じ、仏教の因果哲学及び自然を師とする東方美学を彼の陶芸創作に打ち込みました。彼が陶芸を創作する時は、心を空にし、あまり多くの自分の考えをこの素朴な土に込めることなく、科学的な色釉も使用しません。純粋に薪火1300 度の高温で7 日-14 日焼き続け、土の鉱石の色澤を引き出し、窯の中で還元と酸化を繰り返し作用させて、鉱石の色澤と落灰を自然に結合させ、一つ一つの色彩が全く異なる陶芸作品を完成させます。胚土が窯に入り、その塑造できる生命を終らせ、磁化して再度生まれ変わる時、人為的な関与はまったく無く、あるのはただ土と火の会話だけで、この二つの自然元素が作用した結果、エヴァン・シャウ柴焼き陶芸の独特な風格を生み出しました。彼は以前こういっていました:「私の作品は人々の驚きや歓喜を得る為では無く、ただ単純に表現をしたいだけです。」

我喜歡回歸單純與自然的藝術,在當今強烈的環保議題籠罩下,柴燒藝術當更值得世人珍惜。
私は単純で自然な芸術に帰る事が好きです。環境問題が強く推されている今こそ、柴焼き芸術は尚更人々にとって大事にしていくべき価値がある芸術です。
 

寶吉祥集團 總裁
寶吉祥グループ 総裁
2019年6月5日

 

 

 

水墨與陶藝 雙展(日本首展) 樊洲FAN ZHOU(水墨)Ⅹ夏沂汾EVAN SHAW(陶藝) 
水墨と陶芸の二人展(日本初公開) 樊洲FAN ZHOU(水墨)Ⅹ夏沂汾EVAN SHAW(陶芸)
2019.07.11-07.31
貴賓預展 プレオープニング:2019.07.10
古琴演奏: 芸術家 樊洲
日本裏千家茶道表演 日本茶道御茶席: 裏千家茶道教授 越田 宗紀
中國茶道表演 中国茶道の実演: 茶道家 胡筱貞
展覽期間特別活動 会期中のイベント: 
樊洲 古琴演奏× 中國茶道表演 中国茶道の実演 
2019.07.11-14 15:00